みなさん、こんにちは!
前回の記事では、簡易雪室の中と外、2ヶ所にセンサーを設置して、気温・湿度のセンシングを開始しました。
今回は、計測したデータから分かった、簡易雪室の保冷・保湿性能についてについてご紹介します。
計測された気温と湿度のデータは、こちらの図のようにWeb上で確認できます。
これは、DataDeckというBIツールを使用して、Web上で表示しています。
センサーは大気圧の計測もできるので、ついでに表示しています。
このデータはもちろんCSV形式でダウンロードできるので、Excelなどを使ってさらに見やすくグラフ化できます。
まず、気温の計測データについて、簡易雪室と屋外を比較してみましょう。
1ヶ月間の計測で、屋外(オレンジ色)では最低-8.2℃〜最高15.4℃を記録し、23.6℃という大きな気温差がありました。
その一方で、簡易雪室の中(ブルー色)は最低0.0℃〜最高0.9℃であり、屋外が氷点下でも、少し暖かくても、ほぼ0℃を維持することができていました!
「気温が氷点下のときは雪で作ったかまくらの中のほうが温かい」とか、「雪山で遭難したら雪洞を掘ってビバークすると助かる」とか、こういう話はやっぱり本当なんですね、すごい!
次に、湿度の計測データについて、簡易雪室と屋外を比較してみましょう。
1ヶ月間の計測で、屋外(オレンジ色)では最低29%〜最高92%を記録し、天候によって大きな変化がありました。
その一方で、簡易雪室の中(ブルー色)は最低89%〜最高94%であり、安定して90%前後の高湿度を保つことができていました。
天候の影響をほとんど受けず、気温 約0℃・湿度 約90%をずっと保つことができるなんて、簡易雪室はやっぱり野菜の保管に適しているんですね!
雪中野菜の環境センシングについてのご紹介は、今回が最後となります。
このセンシング結果が、信濃町の今後の雪中野菜振興に少しでもお役に立てれば、とてもうれしいです!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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